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【アサマとワタシのイイ関係 #2】三好礼子×小林夕里子

(2018年7月発行『karu×2』Vol.2 掲載記事)

 

 

本誌編集長コバユリが、乗り物好き、軽井沢好きのあの方この方をゲストに迎え、愛車とリフレッシュする休日などについてお話を伺う対談企画。元祖”アクティブウーマン”、エッセイスト&元国際ラリーストの三好礼子さんに、軽井沢との知られざるご縁についてお聞きしました。

 

《文/小林夕里子 写真/難波吾郎 協力/ペレファ・カフェ》

 


 

「10代にバイクで訪れて以来、不思議とご縁が続いています」

 

小林夕里子(以下「小林」) 礼子さんとの出会いは、バイクで旅するようになって間もない頃に旅先で手にした、『幸せは白いTシャツ』という片岡義男さんの小説本。バイクを颯爽と走らせるモデルの女性が礼子さんでした。パリダカにも出ちゃうホンモノのライダーだと後から知って、それは衝撃的でした。
三好礼子さん(以下「三好」) 片岡さんの本ではたくさんモデルをさせてもらいました。国際ラリーにも二輪、四輪合わせて数えきれないほど出ましたね。

 

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▲『スローなブギにしてくれ』ほかオートバイが登場する多くのヒット作品を持つ小説家、片岡義男氏の本の中でたびたびモデルを務めた三好さん。片岡氏からの細かいオーダーはなく、実際のオートバイ旅の中で撮影が進んだそうだ。

 

 

小林 その後、トレイルランニングにも没頭されていましたよね。そのパワーはどこから湧いてくるんですか?
三好 人生は開拓! 不可能そうでもピピンときたことに挑戦するのが楽しい。惰性を許せずわがままですが、好きなことには人の百倍がんばります。突き進んでいくときのパワーは自分でも怖いほど。そのおかげで叶わなかったことはほとんどないかも。

 

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▲三好さんがご主人と営む長野県松本市のカフェ『ペレファ・カフェ』の一角には、かつてパリダカールラリーを初完走した記念のマシン『ホンダ XR400R』を中心に、実際にラリーで使用したコマ図や、優勝カップ、メダルなど、ラリースト時代の貴重な思い出の品々が展示されている。

 

小林 そうして3年前、”さらなる田舎暮らし”の夢を叶えるため、静岡県の朝霧から、ここ長野県松本に。
三好 引っ越しと言えば、以前朝霧に移住するとき、実は軽井沢にほぼ決まっていたの! 諸事情あって諦めたのだけど、のちに国内外のトレイルランニング48戦をエフエム軽井沢にサポートしていただき、2年間番組で紹介させてもらうなど、軽井沢とは不思議とご縁が続きました。

 

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▲エフエム軽井沢のサポートを得て国内外のトレイルランニング48戦を走ったときのユニフォーム。参戦の様子を伝える同局のラジオ番組「三好礼子の”地球ランナー”」にも出演した。

 

 

小林 それ以前も軽井沢にはよく行かれていましたか?
三好 18歳で日本一周バイク旅をしたときにはもちろん走りました。北軽井沢にある友人の別荘に遊びに行ったのは19歳のとき。軽井沢で古いボンネビルを借りてムービーの撮影をしたのは30代だったかな。東京都山岳連盟の冬山訓練で登ったのも浅間山でした。
小林 私は、ツーリングにハマってまず通ったのが浅間山周辺でした。東京から日帰りするのにちょうどいい距離感で。その後、浅間火山レース跡地で出会った人と結婚して、その近くでキャンプ場を監修するようになり、このフリーペーパーが生まれて、こうして礼子さんと夢の対談。見えない何かに導かれているような。
三好 そういうの、あると思う。実はここに引っ越してきたときは意識していなかったんですが、この辺りについて色々調べてみたら、峠に囲まれた静かな田舎、どころか、東山道と呼ばれる江戸まで続く主要道路の宿場町だったの。善光寺街道もあり、要所として人の往来で賑わっていた場所なんです。だからなのか、カフェを始めたら、関東、関西、北陸だけでなく、全国からライダーたちがやってきて、もうビックリ。私は山が大好きだけれど、仙人じゃなく、クロスロードにあるホッとする道祖神や、お休みどころの女将さんみたいな存在でありたいなと思っていたので、道の神様に呼ばれちゃったかも?
小林 日本中、26回も引っ越しをされてきたと伺いましたが、ついにここに腰を据えるのでしょうか?
三好 ここはすごく気に入っているので、そうなる可能性は大きいです。でも、変化することや遊牧民的生き方も大好きなので、未来は未知数かな。ペレファカフェ2号店、なんかも楽しそうだし、ライダーハウスもできるような夢の場所が見つかったら、ひょっとしたら今度こそ軽井沢かもしれません!

 


 

 

 

三好礼子/ Miyoshi Reiko

エッセイスト&元国際ラリースト。東京生まれ。18歳で日本一周バイクツーリングの旅日記を執筆。以後バイク、クルマ、旅関係の著述活動を開始。パリダカなどの国際ラリーに多数出場、女性クラス優勝も。現在はさらなる田舎暮らしを追求しながら、長野県松本市で全国からライダーが集まる『ペレファ・カフェ』を営む。

 

小林夕里子/ Kobayashi Yuriko

エッセイスト。東京生まれ。20代終盤に『本田宗一郎物語』に感銘を受けてバイク旅と旅行記の執筆を始め、脱OL後、著述家に。ツアーを率いて海外でもバイク旅を続けながら、執筆やメディア出演を通じて女性のアクティブ&ナチュラルライフを発信。MOTOアウトドアブランド「nomadica」代表。

 

 

 

【ペレファ・カフェ】

各地からライダーが訪れ、人の行き来が絶えないこちらのカフェは、三好さんのご主人がキッチンを担当し、三好さん自身も執筆などの合間を縫って接客をする。地元の食材にこだわった食事やドリンクを味わいながら、客人同士がみるみるつながっていく、まさに宿場の茶屋のような空間。三好さんのカフェ滞在予定は下記フェイスブックページでチェックできる。

■ペレファカフェ⇒ https://www.facebook.com/perefa.cafe

■三好礼子さん⇒ https://www.facebook.com/reiko.miyoshi

 

住所:長野県松本市七嵐120-2

TEL:080-6922-3966(ジョウドイ)

定休日:月曜日、祝祭日営業(月2回、月火の連休あり。フェイスブックでカレンダーを要チェック)

営業時間:11:00~17:00(L.O.16:00)

 

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▲カフェのメニューは地元の食材を使ったヘルシーなタジン鍋料理。人気メニューの「ダカールカリー」1,000円(サラダとドリンク付き)

 


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