【アサマとワタシのイイ関係 #1】児島玲子×小林夕里子
(2018年3月発行『karu×2』Vol.1 掲載記事。児島さんは2020年3月にプロアングラーを引退されました。)
乗り物好き、軽井沢好きのあの方この方をお招きして、愛車とリフレッシュする休日についてお話を伺うインタビュー企画。記念すべき第1回は、女性アングラーのカリスマ、コジレイこと児島玲子さんと本誌編集長の特別対談をお届けします。
《文/矢島マーシャ 写真/真弓悟史》
車×バイク×大自然
二人を引き寄せた自然の摂理
海のコジレイ、山のコバユリ。男業界へ飛び込み、女性アングラー・ライダーの礎を築いたカリスマたち。世界を飛び回る二人から、「地球と遊ぶライフスタイル」について聞きました。
小林 コジレイとコバユリ、なんか似ていますよね。
児島 ホント、ややこしい(笑)。さらに年齢も一緒でアウトドア好き。
小林 ほかにも“なにか”ありそうで楽しみです。そもそも、釣りを始めたきっかけはなんですか?
児島 タレント時代、ある番組のロケで初めて釣りをしたときのこと。「竿を下ろせば簡単に釣れる」と考えていたら大間違えで、私だけ全然釣れませんでした。悔しくてガイドさんに直談判して再チャレンジするもまったく釣れず。「残り3投」の声でいよいよ終わりという諦めムードの中、キタ! 釣れたのはプロでも難しいといわれる47.6センチの巨大イワナでした。
小林 映画のような話ですね!
児島 本当に。もしあのときぺロッと釣れていたら、全然違っていたんでしょうね。このおかげで釣り番組のお仕事が増え、私もどんどん釣りが楽しくなって、のめり込んでいきました。
小林 どのくらいのペースで釣りをするんですか?
児島 20年前の一番忙しいときで、週3日国内、年13本海外ロケという釣り三昧。ほとんど釣りの生活でした。
小林 すごい! という私も一時期、モンゴルでのキャンプツーリングにハマッて7年も通い詰めたことが。
児島 私もモンゴルには幻のイトウを釣りに行きました。あとは、ヨーロッパやロシア、アマゾンにも。海、川、ジャングル……。よく生きて帰ってこられたなと思うところもありました。そんな中、360度さえぎる物のない海の上で泊まったとき、水平線から広がる星空には本当に感動しました。
小林 あ〜、共感。モンゴルの大平原も、気持ち悪いほどたくさんの星が地平線から広がって宇宙を感じます。非日常の極みというか。ところで非日常といえば、休日には愛車のキャデラックでドライブに出かけるんですか?
児島 運転するのは大好きなんですが、今は忙しくて仕事先への移動ばかり。それでも海へのドライブは楽しいです。SRX4は大きく開くサンルーフがとても気持ちいいので、風を感じながら、軽井沢を流してみたいですね。どこかおススメの道やお店はありますか?
小林 もちろん! 浅間山絶景ロードや、渓流釣りや乗り物好きのオーナーが営むお店など、ステキなところがたくさんあります。本誌で少しずつお伝えしますので、ぜひ楽しみにしてください。
児島 ぜびチェックします! なんかバイクと釣りって似ていますよね。自然相手やセッティングするあたり。久々にバイクに乗りたくなりました。
小林 私も久々に釣りをしてみたくなりました! 実はまだ一度も渓流釣りをしたことがないんです。
児島 では次は軽井沢でクルマとバイクと釣り!? ぜひご一緒しましょう!
日本初の女性プロアングラーとしてテレビに雑誌にイベントに引っ張りだこの多忙な毎日を送るコジレイさんにとって、大好きなクルマの運転ができる移動時間は貴重なリフレッシュ。クルマ選びは直感を大切にする一方で、かさばる釣り道具を収納しやすいことと、釣りで汚れた服で乗ったあとのお手入れがしやすい革製のシートはマスト。愛車キャデラックSRX4は申し分ない相棒だそうだ。
児島 玲子/ Kojima Reiko
プロアングラー。神奈川県生まれ。オフィス北野所属。タレント活動を経て釣りの世界へ。難しい釣りにもきちんと結果を出す実力派。趣味はほかにスノーボード、ダイビング、ゴルフなど。BS日テレ「照英・児島玲子の最強! 釣りバカ対決! !」( 毎週日曜21時~)ほかに出演。(追記:2020年3月プロアングラーを引退。)
小林 夕里子/ Kobayashi Yuriko
エッセイスト。東京都生まれ。「本田宗一郎物語」に感銘を受けて20代終わりにバイク旅と旅行記の執筆を始め、脱OL後、執筆家に。国内外をバイクで旅して回りながら、女性のアクティブ&ナチュラルライフを発信。MOTOアウトドアブランド「nomadica」代表。