【バイクキャンプを始めよう!】#8 メカ音痴が頑張るクロスカブカスタム記<ベトナムキャリア編>
《文・写真/ノマディカ》
「モーターサイクル×アウトドアをもっと楽しく、心地よく。」をコンセプトに展開するMOTOアウトドアブランド『ノマディカ』のスタッフが、キャンプにまつわるあれこれを綴るリレーブログ。今回は、クロスカブをキャンプツーリング仕様にカスタム中のコバユリ(小林夕里子)から新たなカスタム報告です。
■少しでもたくさん運びたいのだ!
こんにちは! ノマディカの代表コバユリです。今年増車したクロスカブ110を、キャンプツーリング仕様にカスタム中です。
▲涼しくなったら”バイクでハイクでキャンプ”もしたいぞ。
と言っても、5月にスマホホルダーとUSB電源を取り付けて、とりあえずキャンプツーリングに出かけてみたら、軽々できてしまったんですよね。その積載力・運搬力にあんぐりです。そんなわけなので、「あと少し、ここがこうだったらな」と思うところをマイペースにいじっております。
納車時からずっと気になっていたネック部分にカバーを装着した前回に続きまして、今回は、積載量アップを狙ってこの荷台を取り付けます!
(田中商会様のホームページより拝借。)
股の間の車体に這うような形をしたこちら、3月の納車時に、バイクショップで修理待ちになっていたどなたかのカブが装着していて、
「『ベトナムキャリア』ね。カブ乗りはよく着けてるよ~」
と教えてもらったときから、いつか私も!と思っていました。だってベトナムと言えば、町にバイク(主にスーパーカブ)が溢れ、乗る人々はとにかく何でもバイクで運ぼうとするバイクの国(行ってみたい。)そこから誕生したという、この生き物のような形をした荷台を見るにつけ、「少しでもたくさん運びたいのだ!」という、彼らの強固な意思が感じられるではありませんか!(ちなみに田中商会様以外では「センターキャリア」という名前になっています。)
とまあ、理屈はともかく、いずれ北海道ツーリングなどの長旅に出るときには絶対ほしくなるなと思ったので、迷わずポチッ。世界情勢の影響で、注文してから3か月待って無事到着。
毎度、紙っぺら一枚の解説書に不安になる。ひとりでできるかな…。やってみよー。
■世界で私だけが躓いている疑惑
すべてを言葉で伝えようと日々奮闘している身としては(エッセイストです)、誰でも直観的に理解できる図を見ると、うれしいやら悔しいやら。取説の図の通りにボルト類を並べてみたら、「なーんだ、意外と簡単じゃね?」と、メカ音痴の私も勇気が湧いてきた。ついでに、同じ輪っかでもワッシャーより厚くて柔らかい素材のスペーサーのことを「カラー」って言うんですね。今回の新出用語。
それでは作業を始めます。
手にしたのは、前回大活躍したインパクトドライバー。なぜかこのバイク、ネジというネジぜんぶ固い(!)ので、初めて触れるネジがあるときは、もう最初からコイツを使うことに。
取説に従って、本体4か所のネジを外します。案の定、4つのうち3つのネジが動かなかったので、ガンガン叩きました(ちょっと快感になってきている。)
外したところに、取説と同じ順番に重ねたボルト類で本体のステーを固定していきます。順調、順調。
このプレートでキャリアと車体をつなぐのですね。
このまま呆気なく完了……かと思われたが、くう~、やっぱり問題発生。取説には各部名称の図解がなく、この「後ろ側ステー」って何だ?
もしも黒い2枚のプレートがそれに当たるならば、「左:後ろ」「右:後ろ」の図にもそれが描かれているはずだと思うんだけど、本体ステーとある。え、このプレートが本体ステイ?
▲いやこれ絶対違うし。
頭がショートして、考え込むこと30分余り。メーカーのホームページに説明はないし、この点を解明した個人のブログもヒットしないということは、世界で私だけがここで躓いているということなのか!?
おやつ抜きの作業でお腹空いてきたし、ひとりでできるのもここまでかも……と諦めかけたそのとき、手当たり次第組み合わせてみたら、思いがけずビンゴ!
▲よくできました(ややぐったり。)
日が暮れる前に、めでたく完成。
これを着けたら挟んでみたかったもの!
やっほー! 旅の予感。