【バイクキャンプを始めよう!】#3 クロスカブをキャンプツーリング仕様に!スマホホルダーとUSB電源を取り付ける
《文・写真/ノマディカ》
「モーターサイクル×アウトドアをもっと楽しく、心地よく。」をコンセプトに展開するMOTOアウトドアブランド『ノマディカ』のスタッフが、キャンプにまつわるあれこれを綴るリレーブログ。今回は、今年クロスカブ110で原付キャンプデビューを目指すコバユリ(小林夕里子)が、ツーリング仕様へのカスタムにチャレンジ!
■方向音痴もメカ音痴も不治の病です。
みなさまこんにちは! ノマディカの代表コバユリです。前回のブログで増車の報告をさせていただいたクロッペ(クロスカブ110)と、少しずつ距離を縮めている今日この頃です。何より、フューエルインジェクションのバイクを所有するのは初めてのことで、ホンダのとても優秀なエンジンが、コンピューター制御によりさらなる安心感を与えてくれることに、毎度感動しております。
と、冒頭からうっかり時代遅れ感全開の私ですが、新しいものだって知ってるよ。これだけ旅しまくっても治らない極度の方向音痴対策として、クロッペにどうしても取り付けたい最新の便利機器があります。しかし問題は、方向音痴度合いに負けないくらい、メカ音痴でもあるということ。よって当然、この類のカスタムはショップなどにお願いしてきたのですが、今回はなぜか、自分でやってみたい気持ちがむくむくと湧いてしまいました。ええい、やってみようじゃないか! 何時間かかるかわからないけど。
■「電工ペンチ」で「ギボシ」を「かしめる」??
取り寄せた用品はこちら。
写真左は、スラッペ(もう一台の愛車、BMW R80G/S)にもう10年近く使用していて慣れ親しんでいる、デイトナ(ミノウラ製)のスマホホルダー。工具なしで簡単に取り付けができるクイックタイプと、ボルトでしっかり固定するリジットタイプがありますが、今回はリジットタイプをチョイス。
右は、こちらもデイトナ製の、薄型USB電源。仕事柄、ムービーを撮りながら走ることもたまにあるので、ナビと同時充電できる2ポートタイプを選んでみました。
まずはスマホホルダーから作業を開始。これはスラッペのときの経験もあるので、説明書通りに取付完了。(楽勝じゃね?と調子に乗って、まんまと写真を撮り忘れる…。)
この調子でUSB電源もやっつけてしまおうではないですか。説明書に目を通してみる。もう一度読んでみる。一向に頭に入ってこない!(本人の読解力の問題です。)そこでインターネットで、私がしようとしていることをすでに成し遂げたクロカブ主さんのブログを見つけたので、ありがたく読み進めると、ひとつの大きな疑問にぶち当たりました。
「はて、”ギボシ”とは…?」
そういえば、理科は電気の授業あたりから落ちこぼれていったことを思い出した。世の中の電気はマイナスからプラスへ流れていて、直流と交流とがあるんだっけ? で、ギボシさんって誰? 私は何をどうすればいいの?
クロスカブのアクセサリー電源はハンドル下のネックの中にあると知り(なんて親切)、今回はここから電気を取ることにしたのですが、
この中にある配線コードの端子のオスとメスが、用意したUSB電源のそれと同じであるため、双方をつなぎ合わせるには、USB電源の方の端子のオスとメスを逆に作り直す必要があり、「ギボシ」とは、その配線コードを脱着可能なかたちで接続するための端子のことを言うのだ!…と理解するのに3日ほどかかりました(すでにぐったり。)
ようやく自分のすべきことが理解できたので(たぶん)、付け替える端子類と、これまでのわが人生にはまるで登場しなかった「電工ペンチ」なるものを購入。
▲近所のホームセンターに駆け込んだらあっさり見つかりました。
▲「これ以降、これを使うことはあるのかしら?」と思いながらも購入した電工ペンチで、端子の付け根をハート型に「かしめる」!←こちらも新出用語。
そうしてついに端子の付け替えが完了!
ふう~。実はここに至るまでに、端子のオスメスを付け間違えたり、ギボシさんをかしめてから半透明のカバーを通し忘れていることに気づいたりして、くじけそうになりながら何度もやり直して、ようやくここまで漕ぎつけました。気づけば数日が過ぎていた衝撃…。
■そして5日が経ちました。果たして電気は…
用品が手元に届いて浮かれた日が、もう遠い昔のようです。かれこれ5日かけてようやくスタート地点に立った私、最後の力を振り絞り、参考のブログ通りに接続作業を進めます。アクセサリー電源のカバーをめくり、
いざ、接続!
▲カチャッ!カチャッ!
▲雨が侵入しないように端子カバーの隙間をテープで留めます。
▲ヒューズボックスは大切なものらしいので、しっかり中に入れ込みます。
イグニッションキーをオンにすると…
電気キターーー!
▲えっへん! と、クロッペも言っているような。
スマホホルダーとUSB電源の両方を、右ハンドルバーのわずかな空間にスッキリ収めることができました。それほど視線を落とさなくてもスマホの画面を見ることができて(身長にもよるかと思いますが)、ぐらつきも気にならず、操作もしやすい位置で大満足。
いや~壮大な作業であった。クロッペとさらにお近づきになれて、ニヤリ顔を禁じ得ない! 走り出す準備は万端です。