【『アーバニズム』×『ノマディカ』服づくりレポート④】試作とテストを繰り返してこだわりてんこ盛りのバイク服へ
都会的なスタイルを提案するバイクウェアブランド『アーバニズム』と、「モーターサイクル×アウトドアをもっと楽しく、ここちよく」をコンセプトに展開するMOTOアウトドアブランド『ノマディカ』とのコラボレーションによる服づくりプロジェクトの続報を、引き続きノマディカの代表であるわたくし、コバユリがお届けします。これまでの経緯は、下記のレポートでご確認いただけますので、ぜひチェックしてくださいね!
第1話⇒ ノマディカが創立10周年を記念して『アーバニズム』とコラボ!【『アーバニズム』×『ノマディカ』服づくりレポート①】
第2話⇒ 【『アーバニズム』×『ノマディカ』服づくりレポート②】コンセプトは『バイクキャンプと好相性のライディングウェア』!
第3話⇒【『アーバニズム』×『ノマディカ』服づくりレポート③】バイクキャンプ愛を”ロクヨン”に込めて
■サンプル製作は3回まで。1回ずつが真剣勝負!
さて、「バイクキャンプと好相性の、キャンパーのためのライディングウェア」という服づくりのコンセプトに基づき、マウンテンパーカーとワークパンツをベースにしたウェア上下を作るべく、メーカー側(アーバニズム)と監修側(ノマディカ)の細かい意見のすり合わせの後、デザイナーのナナコさんによる絵型が完成したのが、前回までのお話。ここからはサンプル製作に移ります。
今回サンプルを作る回数は、生産開始までの日数や予算を考慮して、計3回。サンプルができたら細部を検討して、改良する点を指示書にまとめて工場にフィードバックし、次のサンプル製作へと進む……を、3回繰り返します。
3回もあれば余裕で完成させられそうなイメージですが、これが意外とあっという間にカードを使い果たしてしまうものなんです。次はないぞ、くらいの緊張感を持って、届いたサンプルとともに会議に臨みます!
▲思いが着々とかたちになっていく感動にジワりつつ、営業さんにメンズモデルを着てもらい、腕周りが少し太いかな、プロテクターの位置はこれでいいかな、とひとつずつ確認していきます。僅かな調整で、服のシルエットや動きやすさが大きく変わってきます! あ、偉そうに見ている右の人が私です(笑)。
▲パンツも実際にバイクに跨って検証。ライディング姿勢を取ったときに、股上が深すぎるとお腹が圧迫されて苦しくなるし、浅すぎると背中が浮いてしまいます。ちょうどよく、しかもキャンプ時も着たまま快適に過ごせる腰回りのデザインが、とても難しい…!
▲レディースモデルは私が着て検証。袖や裾の長さ、プロテクターの位置などをチェック。
▲襟の高さも意外と難しいポイントのひとつ。実際にバイクで走ってみて、例えば安全確認のために首を左右に振ったときに邪魔しないかなどを確認しました。
フィールドでの生の声を多く取り入れたいと思い、ノマディカが監修する北軽井沢のキャンプ場『アースマイルビレッジ』にご来場のバイクキャンパーたちに、サンプルを見ての感想や希望を聞かせていただくなどもして、セカンドサンプルの時点ですでに上々の完成度だったのですが、最後の最後まで細かな調整が続いたのがパンツです。目指しているのは、キャンプ地でもそのまま無理なく履いていられる、動きやすくリラックス感もあるライディングパンツ。タイトすぎず、バタつかず、でも下半身をスッキリ見せながら気になるヒップラインもカモフラージュし、なおかつタレ尻に見えない絶妙なシルエットのパンツにしたい!という私の果てしないわがままを、全力で叶えようとしてくださったアーバニズムさんのおかげで、納得のいく、いや、それ以上のパンツができあがりました!
というわけでこの春、ついに完成したウェアがこちら!!
いかがでしょう!!!!
いかがですか!?!?
ロクヨンクロスの風合いといい、パンツのシルエットといい、着心地、動きやすさも二重マル!! アーバンからアウトドアへ、アウトドアからアーバンへ。バイクと過ごす休日が、よりいっそうアクティブに、快適に、なりそうです!!
これでもかと詰め込まれたこだわりポイントをはじめ、詳細を次回に大公開! お楽しみに!
この記事を書いた人
『karu×2』編集長。“アクティブ&ナチュラル”なライフスタイルを自ら楽しみ発信する自然派エッセイスト。ニックネームは「コバユリ」。新聞や雑誌、ウェブメディアで主にオートバイのある暮らしの魅力を綴る。著書に『へなちょこライダーが行く!』(デザインエッグ社)がある。MOTOアウトドアブランド『nomadica』代表。(公社)日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。(公社)日本キャンプ協会認定キャンプインストラクター課程修了。cobayuri.com