愛車とリフレッシュしたい大人のための軽井沢・浅間エリアおでかけマガジンkaru×2(カルカル)

カルカルは軽井沢・浅間エリアの旬なおでかけ情報を提供! 余暇を充実させたいアクティブな大人に向けて、モーターライフを豊かにするトピックスも多数掲載。

       

検索

【『アーバニズム』×『ノマディカ』服づくりレポート③】バイクキャンプ愛を”ロクヨン”に込めて

都会的なスタイルを提案するバイクウェアブランド『アーバニズム』と、「モーターサイクル×アウトドアをもっと楽しく、ここちよく」をコンセプトに展開するMOTOアウトドアブランド『ノマディカ』とのコラボレーションによる服づくりプロジェクトの続報を、引き続きノマディカの代表であるわたくしコバユリがお届けします。これまでの経緯がわからない、という方は、まずは下記のレポートをチェックしてくださいね!

 

第1話⇒ ノマディカが創立10周年を記念して『アーバニズム』とコラボ!【『アーバニズム』×『ノマディカ』服づくりレポート①】

 

第2話⇒ 【『アーバニズム』×『ノマディカ』服づくりレポート②】コンセプトは『バイクキャンプと好相性のライディングウェア』!

 

 

 

■一般のアパレルとバイク服、作り方には大きな違いが!

 

 

さて、バイクキャンプと好相性の、キャンパーのためのライディングウェアという服づくりのコンセプトが決まり、ジャケットとパンツを作ることが決まり、それぞれどのようなデザインにするか、細かく意見を出し合います。

 

がちバイクキャンパー(私)から容赦なくあふれ出す多様なリクエストを、漏れなくメモに取るデザイナーのナナコさん。そのひとつずつについて、具体的な考察をしていきます。例えば、ポケットひとつにしても、口を閉じるのはスナップボタンなのか、ファスナーなのか、ベルクロなのか。ウエストを絞るコードの先は、服の外側に出す? それとも内側? バイク走行中に起きうる様々なことを想定して決めていくあたりが、一般のアパレルとバイク服との大きな違い。それをデザインに落とし込んでいく作業って、どれだけ専門性高いんだ…!

 

驚きと興奮の日々を経て、ナナコさんによる絵型が完成。

 

 

 

うわー! 頭の中でモワッとしていたイメージが2Dに! アウトドアムード上々の、マウンテンパーカーをベースにしたライディングジャケットと、キャンプサイトでも動きやすいワークパンツをベースにしたライディングボトムです。絵を描くことが絶望的に苦手な私は、早くも感動を禁じ得ない!!

 

ちなみに「絵型」というのは、服のイメージを浮かびやすくするため、ひと目でどんな洋服かわかるように描いてあるイラストのこと。デザイン画とは異なり、人の顔や体は含まず、平絵で、色付けもせずシンプルにすることで、服のディテールをわかりやすく表現しています。以上、ファッション用語マメ知識。

 

これをたたき台に、さらなる考察をしていくのですが、今回の服づくりで、私には最初から、心に決めていたことがありました…。

 

 

 

■あふれるバイクキャンプ愛を”ロクヨン”に込める

 

 

「ジャケットに使う生地は、ぜひとも”ロクヨン”にしたい!」

 

 

 

 

”ロクヨン”とは、横糸に綿を約60%、縦糸にナイロンを約40%の割合で織られた「60/40クロス」(ロクヨンクロス)という生地のこと。アメリカの老舗アウトドアブランド、シエラデザインが1960年代にマウンテンパーカーに採用したのが始まりと言われています。雨などに濡れると、綿が膨張して目が詰まり、そこにナイロンの撥水性が合わさって、水を弾く力が生まれます。

 

このロクヨンクロス、優れたハイテク素材が様々ある今でも、アウトドアファンの多くに愛される理由は、完成度の高さ。実際、私はこの生地を使ったダウンパンツを持っているのですが、ツーリングのときにオーバーパンツとして使えば、防風性があるのに蒸れず、不意の雨も弾く上に、引き裂き強度もあって丈夫。キャンプ地でリラックス着として使えば、コットンの割合が多いぶん焚き火からの火の粉で穴が開く心配も少なく、その機能性に申し分がないのです。

 

 

 

コットンとナイロンの絶妙なかけ合わせによって生まれる風合いも独特で、天然素材の素朴さと化学繊維の艶が相まり、機能素材ながらも使い込むほどに味わいが増す楽しさもあります。チタンやらレザーやら、エイジング好きなライダーとしてもたまらないポイント。

 

まさに”デザイン=機能”と言えるこの素材に敬意を表して、今回作るジャケットに取り入れられたら夢のようだな!と思ったのです。これをまとえば、アウトドア好きであることがひと目でわかる不変の素材、ロクヨンクロス。今回の服づくりのコンセプトにピッタリではないでしょうか!

 

…という熱い思いを、アーバニズムさんも聞き入れて下さり、もうこのプロジェクトが8割方終わったような達成感…に浸るのはまだ早い。ジャケットとパンツ、それぞれに色を決めて、サンプル製作に進むのですが…。

 

 

 

いやはや、キャンプギアの開発に関わるときもいつも思うんですが、色を決めるのって本当に悩ましい! 色見本を見ていると改めて、この世には数えきれないほどの色があるんだなあ。そして、十人いたら十通りの好みがある。私が好きな色の服を、あなたは絶対に選ばないかもしれない。あぁそれなのに、私は今、数多のバイクキャンパーの胸をときめかせ、買って、着ていただける色を決めないといけない。なんというプレッシャー!

 

なかなか決められずにいたら、「ここは思い切って、コバユリさんの好きな色にしてください!」と、営業のアキコさんから鶴のひと声。自由を獲得した喜びと、全責任を負わされたような緊張と…(汗)。

 

かくして、夢の形は2Dから3Dへ。サンプル完成の知らせを受けて、ジェーアンブルさんへとバイクを走らせるのでした。気になる色展開も含め、続く!

 

 


この記事を書いた人

小林 夕里子
小林 夕里子

「karu×2」編集長。“アクティブ&ナチュラル”なライフスタイルを自ら楽しみ発信する自然派エッセイスト。ニックネームは「コバユリ」。新聞や雑誌で主にオートバイのある暮らしの魅力を綴る。MOTOアウトドアブランド「nomadica」、北軽井沢のキャンプ場「アースマイルビレッジ」をプロデュース。(公社)日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。(公社)日本キャンプ協会認定キャンプインストラクター課程修了。cobayuri.com

あわせて読みたいおすすめ記事