【『アーバニズム』×『ノマディカ』服づくりレポート②】コンセプトは『バイクキャンプと好相性のライディングウェア』!
新年あけましておめでとうございます。カルカル編集長の小林夕里子です。予期せぬ感染症の流行により、今年も手探りでの運営が続きそうですが、乗り物愛と浅間愛のあるかぎり、皆様の余暇がますますハッピーになるようなお役立ち情報を、心を込めて発信してまいります。ますますのご愛顧を、どうぞよろしくお願いします。
さて、今年最初にお伝えするのは、私がプロデュースするMOTOアウトドアブランド『ノマディカ』が、ブランド創立10周年の節目に様々なブランドとコラボレーションする「ノマディカ10周年記念モノづくりプロジェクト」についてです。昨年、ライダーのためのファッションブランド『アーバニズム』との共同開発が進んでいることの第1報を、こちらの記事でお伝えしました。まだごらんになっていない方は、この連載を楽しむためにもぜひチェックしてくださいね。
■キャンプツーリングにますます出かけたくなるようなライディングウェアをつくりたい!
アーバンなバイクスタイルを提案するファッションブランド『アーバニズム』と、バイク×アウトドアの楽しさを発信する『ノマディカ』との異色のコラボレーションによる服づくりは、2019年冬、コンセプトを決めるところから始まりました。
▲アーバニズムを手がける『ジェーアンブル』さんにて。
フィールドがまったく違う2つのブランドではありますが、都市での暮らしがあってこその自然体験であり、帰る町があっての旅。出会いは必然だったかの如く、アツく楽しい話し合いが進みます。
▲同じ光の中で、生地の色を見比べたり触れたりしながらの話し合いが、服づくりにはとても大切だと思い知ったリモート会議期間中の一コマ。宅配便で生地サンプルを往復させるなど、プロジェクトへの情熱で苦境を乗り切りました!
ところで、当然のことながら、バイクウェアは見た目のカッコよさやキュートさだけではなく、ライディング時の安全性や快適性を考慮して作られます。肩や膝にプロテクション機能が盛り込まれ、走行風によるバタつきを減らすためタイトなデザインのものも多いわけですが、実はこれらの設計は、バイクを降りた後のアウトドアフィールドでは”動きにくさ”につながってしまい、キャンプ中にリラックスしたい気持ちとは相反するのです(これはもう良し悪しではなく当たり前のことなんですが)。
そこで、キャンプ道具に加えて着替えも持って行きたい。でもバイクに積める荷物の量は限られる。よって仕方なく諦める。多少の窮屈さには目をつぶる…なんて経験、ありますよね?
荷物が少ないストイックなスタイルもカッコイイのですが(以前革ジャン革パンのままで寝起きしているキャンプ女子を見かけて、男前すぎて惚れてしまいそうになったことがあります)、快適さを諦めないでいい方法はないだろうか? だってノマディカのコンセプトは、「モーターサイクル×アウトドアをもっと楽しく、“ここちよく”」なんですよ。だから発売中のツーリングテントはツーリングテントらしからぬ広さだし、寝袋なんて着たまま歩き回れてしまったりするわけなのですよ(“人をダメにする寝袋”と言われております、照)。
そんなノマディカがつくりたいのは…キャンプ地でそのまま着ていても快適に過ごせるような、アウトドアユース寄りのバイクウェア!
「“キャンパーのための”バイクウェアがほしいんです!」
こうして決まった、このプロジェクトの骨組みはこちら。
<CONCEPT>
◎アーバンな大人のライダーがキャンプツーリングを楽しむための服、上下
◎キャンプツーリングと好相性の、タフで便利で心地いい服
◎プロテクションや視認性など、ライディングウェアとしての機能を持った服
◎バイクウェアの選択肢が少ない女性に向けたサイズ展開もする
がちバイクキャンパーからとりとめもなくあふれ出す、”あれがああでこうでこんな服がいいんだけど攻撃”に、時折悩ましそうに頭を抱えながらも、フムフムと耳を傾けてくれていたデザイナーのナナコさん。後日、イメージをまとめてくれた絵型は…!
次回レポートをお楽しみに!
この記事を書いた人
『karu×2』編集長。“アクティブ&ナチュラル”なライフスタイルを自ら楽しみ発信する自然派エッセイスト。ニックネームは「コバユリ」。新聞や雑誌、ウェブメディアで主にオートバイのある暮らしの魅力を綴る。著書に『へなちょこライダーが行く!』(デザインエッグ社)がある。MOTOアウトドアブランド『nomadica』代表。(公社)日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。(公社)日本キャンプ協会認定キャンプインストラクター課程修了。cobayuri.com