【WOMANブログ】キャンパー・ハイカーは要注意!ブヨ対策をおさらい(コバユリ)
《文・写真/小林夕里子》
こんにちは! コバユリです。みなさま、今年の夏はいかがお過ごしだったでしょうか。様々な制約の中でも、愛車とともに何かしら、心ときめく思い出づくりができたことを祈ります。
さて、私はと言いますと、夏の終わりに痛い、いや痒~い事件が…。キャンプ場で、あれほど気をつけていたブヨに、一瞬の隙にやられてしまいました(泣)。
ブヨに噛まれると、狂おしいほどの痒みが何日も続きますよね! 今回はまだ軽症な方で助かりましたが、以前噛まれたときはこんなに腫れて(下写真)、思うように動かせなくなり、バイクにも3日間ほど乗れなくなりました。
▲実写版サリーちゃんの足首か(笑)
このときは幸いクルマだったのですが、バイクだったらとんでもないことになっていたぞと反省しました。というのも、われらバイクキャンパーには「バイクで安全に家まで走り着く」という最終ミッションが控えているわけで、キャンプ場でこんな足になってしまっては帰路が大変!
そのブヨの主な活動時期は9月まで。そこで今一度、ブヨ対策をおさらいしておこうと思います。
■ブヨってどんな虫?
(出典:Wikipedia)
実は私、ブヨに噛まれたことにすぐ気づけたことがないので、憎き敵の姿を未だに見たことがありませぬ。調べたところによると、ヤツはハエより小さく、大きくて5ミリ程度。色は黒く、丸みを帯びた体つきをしているそうです。水のあるところでしか生きられず、太陽の光が苦手なので、川などのある辺りの草陰などで暮らしています。そして一日の中でも気温が低い朝と夕方に活動して、繁殖のために人を始めとする哺乳類の皮膚を噛みちぎって吸血します。
■刺されたら「冷やす」「温める」、どちらが正解?
暗い色より明るい色の服を着るようにして、虫よけ剤はブヨにも対応しているものを選び、肌を露出させないなど、対策をしてもうっかり刺されてしまったら、次の手順で処置しましょう。
【1】とにかく掻かない!
蚊と違い、ブヨにやられた個所は噛みちぎられているので、触ることで傷口から菌が入り悪化しかねません。
【2】すぐにポイズンリムーバー(なければ爪)で毒を絞り出す
ちなみにこのポイズンリムーバー、パッケージの写真のように噛まれたところに押し当てて、レバーを引き上げて毒を吸い取るのですが、短いサイクルでシュポシュポと何度もレバーを動かすのはNG。1分~1分半くらいしっかり当てじっくり吸い出す、を2~3回繰り返します。さらに、使用後洗っていいのは傷口に押し当てたマウスピースだけ。筒状の本体は洗ってしまうと本来の機能を発揮できなくなるそうです。この辺りは説明書に書いてあるので、いざというときに正しく使えるよう、前もって読んでおきましょう。
【3】43℃以上のお湯かおしぼりなどで約30分間温める
43℃以上の熱で、体内に残った毒を中和。これであのモーレツな痒みや腫れを軽くできます。ただし、【2】の処置が遅れて痒くなってしまってからでは、あまり効果が期待できません。私はいつも噛まれたことに気づくのが遅いので、これが成功した試しなし…。
【4】ステロイド系外用薬を塗る
私はいつも救急セットの中にフルコートを忍ばせています。
【5】あまりに熱を持ったり痒いようなら冷やす
もうこれは一時的な症状緩和策でしかないけれど、あの狂おしさには冷たいおしぼりや冷えピタが救い!
【6】1週間程度たっても腫れや痒みが収まらなければ皮膚科へ
体質によっては長引くケースもあるそうです。
…というわけで、「温めてから、我慢できないときは冷やす」が正解!
夏が終わっても今月いっぱいは気が抜けないブヨ対策。しっかり講じてキャンプや登山を楽しみましょう!
この記事を書いた人
『karu×2』編集長。“アクティブ&ナチュラル”なライフスタイルを自ら楽しみ発信する自然派エッセイスト。ニックネームは「コバユリ」。新聞や雑誌、ウェブメディアで主にオートバイのある暮らしの魅力を綴る。著書に『へなちょこライダーが行く!』(デザインエッグ社)がある。MOTOアウトドアブランド『nomadica』代表。(公社)日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。(公社)日本キャンプ協会認定キャンプインストラクター課程修了。cobayuri.com