愛車とリフレッシュしたい大人のための軽井沢・浅間エリアおでかけマガジンkaru×2(カルカル)

『カルカル』はモーターライフとアウトドアを楽しむ大人に向けてこだわりあるライフスタイルを提案。アクティブな女性を応援する「WOMANブログ」好評更新中!

       

検索

浅間山の麓で“ゆる”キャン! オトナ女子のはじめてキャンプ

(2018年7月発行『karu×2』Vol.2 掲載記事)

 

待ちに待った夏休み。気忙しい日常を抜け出し、浅間山を駆け上がり北軽井沢へ。無数の鳥のさえずり、爽やかな風、突き抜ける青空、森のざわめき、滝しぶき、燃えるような夕焼け、お月様に天の川……。この贅沢な自然を余すことなく満喫するならやっぱりキャンプ! 大切な人と、はたまた一人で贅沢に。リフレッシュの宝庫、高原のキャンプフィールドへようこそ。

 

《文/小林夕里子 写真/難波吾郎》

 

・・・・・・・・・

 

「キャンプしようよ!」……五月中旬、高原の夏を待ちきれない私の唐突な誘いに応答した友人二人と、浅間山を間近に望むキャンプ場で落ち合った。軽井沢に住むヤスコは、夏休みに親子キャンプをするために、まずは自分が体験してみようと。ここ北軽井沢で毎日が山暮らしのマチコは「ちょうど山菜の季節だよ!」と、採れたてを持ってデイキャンプに駆けつけてくれた。かく言う私は、今年こそオートバイばかりでなくクルマでキャンプもしてみたい!と、スズキ・ジムニーのカスタム専門店『アピオ』による遊び心満載のコンプリートカーで到着。それぞれの思いを胸に、キャンプサイトを設営した。

 

 

アニメ『ゆるキャン△』の影響もあってか、今年もキャンプブームが続いている。しかし女子高生にはもはや戻れないオトナ女子としては〝ゆるい〞キャンプというよりも、〝ゆるめる〞キャンプを楽しみたい。アラフォー女と言えば、仕事にもハリが出てくるお年頃。知らず知らずのうちにがんばり過ぎる。大きな空の下、使命感や責任感、焦る気持ちやしがらみ等々から少しの間だけ自分をゆるめてあげると、例えば思い悩んでいたことも、不思議なくらいスッと答えが見つかったりするものだ。自然の力って本当にすごい。

 

さて、初めてのキャンプ泊にチャレンジしたヤスコは、「子どもと離れて自分だけ遊んでるのがなんだか不思議!」と、終始少女のように楽しそう。水も空気も農作物も美味しい北軽井沢でのキャンプは、何か特別なことをしようとがんばらなくても、体いっぱいに新しい風が吹き抜けるような、贅沢な時間を手に入れられる。

 

さあ、夏本番。キャンプが初めての人もすでにお熱の人も、浅間山が両手を広げて待っていますよ!

 

 

【一緒にキャンプした仲間】

 

(左)ヤスコ:軽井沢在住のボディーセラピスト。今回大人になってからは初めてのキャンプにチャレンジ。
(右)マチコ:北軽井沢のペンション『花闊歩』の女将。仕事の合間を縫ってデイキャンプ参戦。
(中央)ユリコ:「キャンプはバイクでしか経験がない」と言って変態扱いされることが快感になりつつあった本誌編集長。ついにオートキャンプデビュー。

 

■夜支度を早めに整え焚き火でまったり

 

初キャンプのヤスコには、私が慣れ親しんでいるコンパクトなキャンプスタイルを体験してもらった。ローチェアやローテーブルを用いたサイトはパワーの源である大地により近いところで時を過ごせて、空間を広く感じられるだけでなく、収納もコンパクトなので持ち運びも楽ちん。またお互いソロスタイルなら大人が何人集まっても面倒な気遣いが不要。道具がひと通りそろって一人でもできるようになれば、好きなときにいつでも自然の中に出かけてリフレッシュできる。そして、キャンプの夜は食事も団欒も就寝も、いつもより数時間前倒しで行動すると、自然の営みとシンクロできて、朝も外が明らむのと同時に気持ちよく目覚められる。男性がトングを握って離さなくなりがちな焚き火も、女子同士なら仲よく楽しめるね♪

 

■キタカルの山の恵みでソトごはん

 

アウトドアで作るごはんは、大きな景色や澄んだ空気と相まって魔法がかった美味しさ。その食材が地場産ならなおのこと。タラの芽、コゴミ、コシアブラなど、春の北軽井沢ならではの山菜を摘んできてくれたマチコは、さすが料理自慢の宿の女将とあって、手際よく天ぷらを揚げていく。かたやヤスコに蕎麦を茹でるよう偉そうに指令を出した私、マチコが蕎麦アレルギーだったことにはたと気づく! ごめんマチコ……。キャンプの先輩としてまったく見せ場なし、と使い終わった油に凝固剤を注ぎながらシュンとしていたら、「なるほど! これでキャンプ場でも可燃ゴミにできるのね!」と拍手を浴びて(笑)、ようやく人の役に立てた気がした夕食は、天にも昇る美味しさでした。「これからの季節はキタカルの高原野菜をたっぷり楽しんでくださいね!」とマチコ。

 

 

星空の下、月光と炎の明かりだけで過ごす夜。贅沢とは何かを想う。焚き火を前にとりとめもなくおしゃべりは続く。

 

 

テント越しの宇宙が明らみ、外に出る。氷点下の夜を爆睡したヤスコのキャンプデビューを祝うかのように朝陽が昇った。

 

 

■編集長コバユリ、「アピオジムニー」でオートキャンプデビュー!

 

コンパクトながらソロ~デュオキャンプの荷物を運ぶには申し分なく、本格的なオフロード走行も楽しめる、スズキ・ジムニーのカスタム専門店『アピオ』によるコンプリート車『JB23-TS7』をベースとした、遊び心あふれる1台。雨などでキャンプ場の路面が荒れていても楽勝ですね。ルックスも、ヴィンテージな外装に「FD-campペンドルトンコラボシートカバー」がとってもおしゃれ。移動中もアウトドア気分に浸れました!

 

■アサマパークフィールド

 

『長野原町営浅間園』内に広がる、浅間山にいちばん近いキャンプ場。白樺に囲まれたフリーサイトから大きな浅間山を一望できる。噴火の歴史の上に形成された美しい芝生サイトは水はけもよく、お湯が使える炊事場や無料のシャワー室が完備されているので女性や初心者でも快適に過ごしやすい。加えて森の中の林間サイトも点在し、一人でも仲間とでも、様々なシチュエーションでキャンプを楽しめるところも魅力。フリーペーパー『karu×2』配布協力施設。


あわせて読みたいおすすめ記事